2013年2月23日土曜日

ダンス発表会

仙一の学年になると ダンスの授業がある。
といっても 外部からプロの講師を招くので
水・金曜日はクラスが入れ替わり立ち代りで
同じ先生のもとでダンスを教わる。

この授業が始まったころ、男子も女子も「手をつなぐなんてヤダ。」と
大騒ぎだったようだけど 一週間もしたら そんなことは恥ずかしくも無く、
それより 今日のダンスは何?といったように 楽しみになるようになったそうだ。

毎週習うダンスの種類が違い、メレンゲ、タンゴ、ワルツ、ポルカ、スウィングなどを
1時間以上徹底的に教わる。ダンスのステップもそうだけど、ダンスの相手を
リードすることや、マナーもばっちりやっていたようだ。

ダンスのある日はいつでも子供たちが帰り道
浮き浮きとリズムを取りながら歩いていた。
その姿がなんとも可愛い。(といっては 失礼か。もう5年生だ。)

ダンスレッスンはおおよそ三ヶ月ほどあったのだけど、
仕上げとして親を招き、お披露目ダンス発表会が先週末に行なわれた。
子供たちはみんな盛装。
仙一は白ワイシャツにネクタイ、黒ズボン。
見た感じ「ミニ・サラリーマン」、ぷっ。

一クラスずつ 一種類ダンスをステージで
お披露目していくのだけれどみんな緊張しちゃって ぎこちない。
最後の方で 仙一たちのクラスがスウィングで
「HIT THE ROAD JACK](レイ・チャールズ)を踊りだしてから
盛り上がり、そのまま他のクラスも通路に出て
他の曲を何曲かかけて 皆でダンス!ダンス!!ダンス!!!

いやぁ 楽しかったですねぇ。
狭い講堂なので 親と子供たちの熱気でみんな汗だらだら。
この調子で どうやら卒業式へと突入していくそうです。
(卒業式でもダンスするとか、、、。)





他のクラスのダンス。
みんな必死の形相!
(これはタンゴでした。)

2013年2月13日水曜日

オーディション

ついに仙一のMIDDLE SCHOOL(中学)の
オーディションが終わった。

そもそも 何故オーディションを受けたのか、ということから
始めなくてはならない。
というか 中学選びがどうなっているか、である。

イマドキは東京も似たようなもののようだけど
ここQUEENSでは 基本的に今の小学校から
そこのゾーンの中学に自動的に進学できる。
ただし ゾーンの中学以外の隣接の学校も
行きたければそれなりの手順をふんだ上で志願できる。

それで、、、
仙一のゾーンの中学は 家からかなり近いし安全な道を
通って行けるので そこにするのが一番いいのだけど、
当の仙一がそこに行くのは嫌だという。

実は私もその学校のムードが好きではなく、
さてどうしたものかと考えたのだが、
仲良しのクラスメートは殆どが 隣接エリアの中学に願書を出すことを知って
仙一は友達と同じところに行きたくなったのであった。

もともと その学校はここ数年で評価がガンガン上がっていて
この近所のお母さん方にも評判が良い。
でも、人の意見なんて当てにならないので
去年の秋にオープンスクールに実際に行ってみて
自分(もちろん仙一も)の目で確かめてきた。
それで 仙一はこの学校を選ぶことにしたのだ。

この学校の特徴は PERFOMING ARTSというプログラムがあって
そのコースに入ると 週に何回か音楽なり、アートの授業をとることができる。
いま、小学校では音楽は週一、アートは皆無なので
こういったお楽しみがあるほうが 勉強一辺倒より仙一向き。
ただ、このコースに入るためには オーディションを受ける必要があるのだ。
(オーディションの他に 成績もそこそこ良くないと入れない。)

さて、オーディション。
貰った案内状には 歌、楽器、ドラマ、絵(アート作品)の
どれかを選んで試験を受けるとのこと。
仙一は4年近くギターを習っていたので
ギターで挑戦することにした。

毎日ギターは欠かさず練習。
それでも 日によって上手くいったり失敗したり、
ハラハラだったけど
大事なのは試験に受かることだけでなく、
練習したら上手くできるようになった、
その充実感・達成感を覚えて欲しくて 
巨人の星の「星ひゅうまのお姉さん」のように
電柱、もとい、台所の影から そっと見守る母であった、、、、、。

って言っても オーディションの当日見かけたのは、
エレキ・ギターとアンプを持ち込む親子や
縦笛(リコーダー)で受ける子供、
カラオケで歌の練習をしただけという子、
まぁ なんというかテキトーなのである。
(たぶん、プロ級のピアノの腕前の子とかもいたとは思うが。)

挨拶に来た校長先生も にこやかに
「今日のオーディションは 緊張しすぎる必要はありません。
ここはブロードウェイでもハリウッドでもないからね。
何より大事なのはENJOYすること。楽しんでいってください。」だって!!!


で、試験を終えた仙一に感想を聞いたら
「緊張したけど、ちょー 面白かった!!
 面接の先生がね、楽しい人だったよ!」だそう。

うーん、さすがアメリカ。

そして 試験の後、サッカーのトーナメント試合があったので
急いで会場に駆けつけたのだけど そこで7時間も過ごす羽目に、、、。
ウチのチームの主催だったのに 段取りは悪いし会場は狭いし
子供たちは 自分の試合が来るまで じっと待つしかなく、、、
しかも最後の最後で チームメートの親が待ちくたびれて、怒って帰っちゃうし、
ここでも アメリカ式のテキトーさに打ちのめされたのであった。。。。


PS 試験を受けたとこの校長の真意は
必要以上に緊張するな、ということと
このオーデションでは「挑戦」する気持ちがある生徒を
見るためなのであって 上手い下手は二の次なのだそうだ。
この校長の人となりが この学校の高評価につながっていると思う。

で、、、、、、結果は5月。
どうなるか、お楽しみ。

  












2013年2月9日土曜日

クリスマスにもらったもの

うー 今夜から明朝にかけて大雪警報。
仙一の中学入学のための オーディションが
土曜に予定されていたのだが 急遽日曜に変更になってしまった。
日曜はサッカーのトーナメント試合があって うちのチーム主催だから
休むわけにいかない、、、という訳で オーディションのあと
試合に駆け込むことになった。

さて この試験のことは 無事に終わってから書くけど
忘れないうちに クリスマスにあったことを記録しておきたい。

仙一は毎年クリスマスには
サンタから、両親から、祖父母からプレゼントをもらっている。
ちょっと 多すぎ、贅沢だ。
一方、数年前から母の日などには 仙一から
手製のカードを貰ったりもしていたのだが
この間のクリスマス前、仙一がこう言い出した。

「オレも かあさんたちにあげたい物があるんだけど、
一人で買い物行けないしさ、一緒に行けばバレちゃうしさ、どうしたらいい?」

密かにプレゼントを用意したかったが ここNYでは子供がひとりで
買い物に行くというのは まずできないこと。
で、どこで買い物をしたいのか、と聞いたら
「ターゲット!」と即答。
ターゲットは日本でいうと イトーヨーカドーみたいな
(ちょっと違うなぁ)大型デパートメントである。
何でターゲット????と思ったら いつだかの広告に
プレゼントしたいものが載っていたので それを買いたいのだそうだ。
しかも とっておいた僅かな小遣いを使ってしまうという。

ふーん。何だろう。
じゃぁ ターゲットでそれを見つけたら 私は遠くにいるから
一人でレジに行ってお金を払えば?と 提案し、いざ買い物へ。

とはいえ 探しているのが何かバレるので 適当な距離をおいて
仙一に携帯も持たせ、一時解散。
しばらくして 仙一と落ち合うと
「無いんだよ、、、探してるの。店員に聞いたら売り切れだって。」
かなり しょんぼりしている。
じゃぁ 何か違うものにすれば?と言うと
「いや、あれが欲しいんだ。ねぇ、他のターゲットにいける日ある?」

そんな訳で 別の日に違うターゲットへ。

「やっぱり ここも売り切れだって。(涙目)」

じゃぁさ、しょうがないから 他のもの選んだら?
そう言っても 何だか気が乗らない様子。
グズグズしている仙一を 適当に促して
結局 父ちゃんには(この日彼は別行動)NBAの雑誌と
NBAスターのトレーディングカードセットを選んだ。
レジに並ぶ前に これで殆どお小遣いが無くなっちゃう、
母さんの分が無い、とまた涙目。

あ、母さんのはいいよ、別に。
プレゼントしようと思っていてくれた気持ちだけで充分です、と言うと
何度も「ほんとに?」と聞いて 父ちゃんの分を買った。
結局 帰り際に可愛い小さなアクセサリーを見つけてこっそり買ってくれ、
私にもクリスマスギフトがあったのだ。(実は物凄く嬉しかった。)

さて 仙一が最初にプレゼントしたかったものとは。

「いつだか 広告に載っていたんだけど
ターゲット犬(この店のマスコット犬)のぬいぐるみがあってね、
そのぬいぐるみ、母さんが気に入るのは知っていたし、
しかもね、それを買うことによって 売上げの*%(何%か忘れた)が
小児がんの子供たちのいる病院(St Jude Hospital)に寄付されるんだって。
オレはその病院のこと、学校で教わって知っていたから
少しは役に立つかなぁ、と思って そのぬいぐるみが欲しかったんだ。」

私はそんなことが広告に載っていたのも気付かなかったし
だいぶ前から プレゼントにしようと思っていたのも意外だった。

いつでも 欲しいものは(ゲームソフト等以外)
たいてい買ってもらえているし、一人っ子なので
いろいろな面で優遇されている仙一だけど
学校で教わるのか何なのか知らないが 
人に還すことも学んできている。
親バカだけど この一件には感動してしまった。


あ、でも母さん達は知っている。
仙一もあのぬいぐるみが欲しかったことを。

これが幻のぬいぐるみ

 
たぶんアメリカで一番有名な犬のはず