2010年5月20日木曜日

ハグをする唯一の人。










イヴェントを決めてから にわかに身辺がザワザワしてきた。
やること、お知らせの準備、もろもろ、こなしつつ
日常のことも少しは書きたい。
というわけで イヴェントの詳細は少しずつ
載せていく方法で ときどきチェックして下さい。
今は 各方面にDM製作、発送準備中。

さて 渡米4年目ともなれば 本来ならアメリカ人の友人も
いて当たり前なのだが ここクィーンズというところは
何しろ人種が混在していて とくに仙一の学校は
ロシア、中国、インドの人々が殆どである。
故に 仙一のクラスメートのママと仲が良くなったとして
みなさん、出身は世界各国。
英語も共通語、というだけであり、それぞれ癖のある話し方をする。
だから 親しくなるにもそれぞれの国の文化のせいで
いまひとつ突っ込んだお付き合いというのができない。

とくにロシア系は閉鎖的。インド人はコミュニティが強すぎる。
中国系は一概になんとも言えない。色んな人がいる。

そんな中、唯一ハグするほどに親しくなったのは
ネパールのおばあちゃん、セニチ(仮名)だ。
彼女は 孫の送り迎えに毎日学校に来て
校庭でしばし過ごす。

最初は全く知らない人だったのだが
ある時 こう話しかけてきた。
「あなたが 息子の名前を呼ぶと、自分のことかと思って
どっきりするのよ、わたしも セニチ、という名前だからね。」

そう、私は仙一を校庭で「センイチー 帰るよ!!!!!」とか
よく大声で呼んでいる。
センイチ、がセニチ、に聞こえるようだ。
(仙一も仮名。本名の方で二人の名が似通っているのだ。)

それ以来、顔を合わせてはにっこり挨拶するようになり、
へたくそな英語同士で おしゃべりをするようになった。

彼女は足が悪いので 手術をすることになった、と
ある時 意を決したように私に話をしてきた。
まるで今生の別れのように 目に涙を浮かべ
しばらく会えないわ、、、と
ぎゅーと 抱きしめられた。

そういえば アメリカで暮らしているというのに
ハグされることは 全くない。
このエリアに住む人々は 文化的にその習慣を持ってないようだ。
さびしいかぎりである。

その後、無事手術を終え、リハビリも終わった頃
セニチに再会できるようになった。
もちろん 久々に会えた時はハグをして
お互いの元気に感謝しあった。
あいかわらず 足はあまりよくないが ゆっくり歩いて
学校まで歩いていく姿を見られるようになって嬉しい。

そんな日常をじつは送っている。

おまけ
この間またしても野球観戦に出掛けてきた。
今回はマイナーリーグ。
小さな球場だが地元のお客さんで大盛り上がり。
ある種、メジャーリーグより面白い。






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