2010年11月20日土曜日

歴史に残る夜/PATTI SMITH


は、柱が邪魔!!レニーは撮れなかった。




















NYにやってきて11月末で早5年。
その間 いろいろとチャンスはあった。
しかし 心の準備と生活の安定ともろもろの事情で
そのチャンスを逃し続けてきた。

そのチャンスとは!!

会いたかった人に会うことである。

マンハッタンでは 夜な夜なメジャーからマイナーな
ミュージシャン、アーティストたちが
あちこちでライヴ、イベントをやっている。

それこそ ヴァン・モリソンからイアン・ハンターから
ジェイ・ジー、アリシア・キーズ、老いも若きも
時間とお金があれば 観にいける。
しかも 日本で観るよりはるかに安い。


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夕べは 私の中での最高級にあたるパティ・スミスが
ダウンタウンの本屋で トークイヴェントを行ったのである。

たまたま情報誌VILAAGE VOICEの隅に
告知が出ていて 父ちゃんが教えてくれた。
「行って来なよ。仕事早めに切り上げて仙一は面倒見るから。」

おお、何という幸運。

7時からのイベントだけど聞いたら(当然)すごい人になるから
早めにおいで、と 本屋の人にいわれ、5時半に到着。
結果的に 早く行ってよかった。400人の席は満席。

今回は昨年亡くなった彼ら(レニー・ケイも同席だった)の
友人、ジム・キャロルの新刊本の朗読と解説のイヴェント。
話の大半は 英語力的によくわからなかったが
とにかく あふれでるパティの人柄とレニーの紳士的かつ
キュートな二人のムードだけでも 心に響くものがあった。

本の朗読の合間に
彼に捧げる曲、3曲を披露。
その中で このイントロは!!!!という曲が。
「SOUTHERN CROSS」という
マイナーなアルバムの中に入っている曲で
数年来 耳にしていなかったのだけど
イントロだけで 鳥肌。
そうです、はっきりいって 泣いてしまいました。
(何故か右目だけから涙が。)

予期していなかったのだけど イベントの後
サイン会もある、というので申し込んだ。
特にジム・キャロルの本でなくてもいい、というので
既に持っているパティの本の
ソフト版が出ていたので
その本にサインをしてもらうことに。

列について 待っている間、
気の利いた一言を考えてみるが
うまく言えそうもない。
緊張しすぎて 具合悪。

結局 サインしてもらって
「握手してもらえますか。」
「お目にかかれて 嬉しいです。」と
ホントーに月並みなことしか言えなかった、トホホ。

帰り道、サイン入りの本を改めて読み返す。
「JUST KIDS」
実は家族から母の日のギフトでもらって
既に読了済みだったけど
それでも やっぱり よい本である。
若い頃のパティとロバート・メイプルソープの日々。
70-80年代のNYを味わいたい方には お勧め。

それにしても 会えてよかった。
彼女は素晴らしい人のまま 生きている。
励みになるな。

手が震えて 撮ったものがほとんどブレていた。
こうしていつでもチャンスを逃す私。

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