2012年5月10日木曜日

NBA・熱いバスケの世界 その①

NYに来て5年も過ぎたというのに
いまいち わかってなかった
NBA(ナショナル バスケット アソシエーション)というバスケの世界。
2年前にはネッツVSレイカーズの試合を見に行ったけど
どうにも ピンとこなかった。

といっても 父ちゃんと仙一は既に数年前から
NBAの試合をテレビや新聞を見ては 二人でワイワイ語り合っていたので
彼らがわたしのNBAの先生である。
選手についても随分教えてもらった。

★ ★

今年は NYのチーム、ニックスがプレーオフに進出できたので
(ここまでが ハラハラさせられっぱなしだった。)
地元民としてはこのまま勝ち進んでもらいたい。

でもね、、、プレーオフは1位と8位、2位と7位(ニックスは7位)、
といったように 強いチームが優位にたつようになっている。
この組み合わせで同じチームと7戦し、4勝した方が勝ち抜ける。

ニックスは2位の強豪、マイアミ・ヒートと対戦中で既に1勝3敗。
今夜(米9日の夜)勝たなかったら トーナメントから脱落するのだ。

ここ数ヶ月、ずうっと負けそうで勝ったり、勝てそうで負けたり、
人気選手、実力選手の怪我、シーズン途中のいきなりの監督交代、
いろいろと話題の尽きないニックスを我が家は家族中で応援してきた。

特に日本ではあまり話題になってなかったと思うけど
ジェレミー・リンという若い選手の快進撃。
彼は台湾系アメリカ人で 彼の2月からの大活躍によって
ニックスは低迷していた成績を一気に挽回できたのだ。

たまたま2月の上旬、うちに友人親子が来ていたので
みんなでニックスの試合を観にいった。
その日、チームは負けこんでいて 意気消沈モードだったのだけど
後半にリンが出てきて にわかに活気付き、結局試合は勝って終わった。

そのあと数試合、リンが出場し続け、チームは連勝。
リンはスーパーヒーローとして
メディアで取り上げられ続け、NY中大騒ぎであった。

なぜこんなに熱狂的なブームなったのか。

アメリカではまだまだまだまだアジア系の人間は格が低い。
言い方が悪いが なんというか「下にみられる」ことが多い。
差別されるわけではないけど 時々NYに住んでいて実感することである。

とはいえ、 日本人、日本文化に対しては高感度が異常に高い。
簡単に言うと 日本人というだけで扱いが変わったり
相手の態度が変わったりする。びっくりするくらい。

・・・・・・・・・・

そこで リンの登場。
NBAで活躍したアジア系アメリカ人はいままでいなかったそうだ。
(日本人の選手はいたけど アメリカ人じゃない。)

というか どこのチームの選手も大方黒人。ちらほら白人。
しかも みんな半端じゃなくデカイ。
体もでかければ 態度もでかいし みんなタトゥをバリバリ入れている。
(それが面白いんだけど、、。)
そして 経歴もたいてい悪い。前科もあるし素行も悪かったりする。
(だから そういうところが面白いんだけど。)

リンはサンフランシスコで台湾人の両親のもとで生まれ育ち、
とにかくバスケが好きですくすくと育ったそうだ。
バスケも成績も良かったので 大学は「ハーバード」へ!!
そして 彼の試合、インタビューをみてもわかるように
実にまじめでストイックで、ガッツがあるし、
何というか、もう、優等生なのである。
もちろん タトゥは入れてません。

そりゃあ、もう、アジア系の子供達に
本当の意味で夢を与えてくれた。
仙一も例外ではない。
リンがいれば 奇跡が起こる、そんな感じだった。

だった、、、、というのは 彼は
4月の半ばに怪我をして緊急手術を受けざるを得ず、戦線離脱。
プレーオフ5戦目も(今日のニュースでは)出場はできないとのこと。

残念なことに 先週からニックスの選手は軒並み怪我にやられ、
数少ない使える選手で頑張るしかなくなってしまった。
さて 今夜、どうなるか、、、、。
しかも 試合会場はアウェイのマイアミ。

うーん、。

とにかくNBAおもろ話、次回に続く。




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